チャレンジしないままリスクを考えすぎて行動できなかった自分を変えたいといった想いがあったという真矢さんは、その言葉に心が動いてしまったといいます。

◆振込後に音信不通、失ったお金が返金されない

通帳
 入会を決心した真矢さんのもとに、相手からさっそくDMが。

「クレジットカード決済のためのURLが送られてきたのですが、念のためLINEを交換できないかと打診したところ、連絡先を交換していただきました。そして、50万円の決済をし、『入金が確認できました』と連絡があったのですが、その後やり取りができなくなってしまったんです。最初に連絡を頂いたWebマーケターの方に連絡を取ろうと思ったのですが、アカウントごと削除されていて、音信不通に。私はこのときに騙されたんだと確信しました」

 入会時にサインをさせられた電子の契約書には相手の事業者名、個人名、電話番号の記載があったものの、後日調べてみると電話番号は使われていない番号で、事業者名もいくら検索してもヒットしなかったため「架空の情報だったのかもしれない」とのこと。

 シングルマザーで切羽詰まっている状況に漬け込まれ、詐欺にあってしまった自分が情けないと嘆く真矢さん。

「その後も連絡をとる手段がなく、支払った50万円は返金されず、もちろんスクールの詳細などが送られてくることもないまま、約1か月が経ちました。念のためクレジットカードは番号変更(再発行)をしました。現在は消費生活センターに相談していますが、今のところ進展がありません」

◆国民生活センターに聞いてみた

 こういったトラブルは増えているのでしょうか。女子SPA!編集部は国民生活センターの担当者に話を聞いてみました。

「このようなケースについての統計がないため正確にはわかりかねますが、『SNSをきっかけとしたケースの相談割合』は年々高まっています」

 国民生活センターの2024年9月4日のリリースによると、年度別相談件数に対する「SNSをきっかけとした相談割合」は、2020年度で23%、2021年度で36.2%、2022年度で43.9%、2023年度で63.4%、2024年度7月31日までで70.1%と、右肩上がりとなっていることがわかります。