また、東京国際映画祭レベルと比べて、カンヌ映画祭やアカデミー賞授賞式の参加人数や注目度はケタ違い。ブランドは女優に着てもらうためにしのぎを削るし、モデルたちは目立ったもん勝ちのセクシー勝負になると言われています。
しかも、サンローランの2023年春夏コレクションのショー以降、あえて下着を丸見えにするネイキッドドレスが多数のブランドで登場して、ブームになっているそうです(ELLE 2023.12.12配信)
◆綾瀬はるかは、肌見せ戦略がうまい
その点、日本では“奥ゆかしいけれど目立つ”という複雑な戦術が必要なわけですが、「綾瀬はるかさんはうまい」と大日方さんは指摘します。
「綾瀬さんは、話題を集めたいタイミングには大胆かつ上品な肌の露出を使って、戦略的に注目を集めてきた印象があります。例えば、昨年の映画『リボルバー・リリー』のキャストお披露目会見では背中の開いたブラックドレス、同映画の完成報告会見では胸元の開いたブラックドレスを着こなしていました。
肌の露出がいやらしく見えず、知的な雰囲気さえ漂う、稀有な存在です」(大日方さん)
<文/大日方理子 女子SPA!編集部>
【大日方理子】
(おびなた・りこ)スタイリスト。1979年生まれ、お茶の水女子大学卒。『Ray』などの女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。骨格診断アドバイザー。猫背改善で身長149cm→151cmに。中学生の女の子がいる1児の母でもある。公式HP