女優陣はそれほどブッ飛んでいませんが、それでも今年のカンヌ映画祭でエマ・ストーンが着たのは、胸元どころかおへそ近くまでガバッと開いたドレス(ルイ・ヴィトン)。ワインレッドで手刺繍の総スパンコールという華やかなものでした。

エマ・ストーン
2024年カンヌ映画祭でのエマ・ストーン(ルイ・ヴィトン リリースより)
 また、今年のアカデミー賞アフターパーティで女優フローレンス・ピューが着たのは、バストトップ(乳首)まで透けて見えるシースルーのドレス(ジャン・ポール・ゴルチエ)。昨年のアカデミー賞レッドカーペットでも、ヴァレンティノのとてもユニークなドレスでした。

Florence Pugh
フロレンス・ピュー、2023年アカデミー賞レッドカーペットでのドレス(ヴァレンティノ リリースより)

◆ほぼ裸!? 攻めているモデルたちのドレス

 ゲストのモデルたちはもっと攻めていて、たとえば昨年のカンヌでのイリーナ・シェイクや、今年のカンヌでのナターシャ・ポーリーは、レッドカーペットでここまで露出するか!?とメディアを騒然とさせました。

露出度でなく、ユニークさで注目されるドレスも。今年のカンヌで、モデルのココ・ロシャは巨大な花に包まれたようなドレスを着て話題をさらいました(中国発のクチュールブランド、チェニー・チャン)。

◆日本では肌露出を“下品”と見るむきが

もし日本でここまで露出度やユニーク度が高いドレスを着たら、ネットで袋叩きにされそうです。

「セクシーなことが評価される欧米に比べて、日本では胸元などの露出に対して『下品』『目のやり場に困る』と厳しい評価をされることも多く、なかなか普段は着る機会がありません。あらゆる方向から写真や動画を撮られるレッドカーペットのような場所で、露出の多いドレスを着るのは勇気が要ることなのかもしれません」(大日方さん)