資産運用の基本的な考え方
3大資金として必要となるお金がわかったところで、これらの準備を始めるために資産運用について考えて行きましょう。まずは、基本的な考え方をチェックしていきます。
収入の80%で生活する習慣を身に付ける
社会人として給料をもらうようになると、毎月一定の収入を得ることができます。初めからしっかりとした習慣を身に付けることが大切です。手取り額のすべてを生活に使うのではなく、2割ほどは貯蓄する習慣をつけていきたいところです。
投機と投資(資産運用)の違いを知る
現在、大手都市銀行における定期預金利率は年利0.002%です。100万円を1年間預けたとしても、税引き後の手取り額は15円です。このように、銀行預金等の貯蓄だけではお金はほとんど増えません。よって、資産を運用することの重要性がクローズアップされています。
大きな利益を得るために、タイミングを計り短期的な金融資産の取引を繰り返し行うことは、大きなリスクを伴います。このような取引を一般的に“投機”といいます。一方、リスクを上手に回避し、中長期的なスタンスで資産を運用することを“投資”といいます。
長期積立分散投資を心がける
資産運用には必ずリスクはついて回りますが、そのリスクを上手に分散することができます。その代表的な運用方法として長期積立分散投資が挙げられます。長期積立分散投資とは、一定額(少額)を長期にわたり積立投資し、投資先も株式や債券、国内や海外(先進国・新興国)などに分散投資を行うことにより一定のリスクを回避することが可能となります。
例えば、「つみたてNISA」という非課税制度を利用することにより、投資信託等を利用した長期積立分散投資が実現します。年間40万円を20年間投資(2024年に改正あり)することができ、その運用益も非課税となりますのでたいへん有利な制度となっています。
投資信託の購入はもちろん、つみたてNISAを利用した投資は銀行などの金融機関で手続きが可能です。銀行窓口などに足を運ぶほか、最近ではインターネットで手軽に申し込むことができます。
投資の基本的な仕組みをはじめ、自分にあった投資はどれか、どれくらいの金額ではじめればいいかなどのシミュレーションが充実した銀行・証券会社の公式サイトも数多くあるので、まずはチェックしてみるといいでしょう。
キャッシュ・フロー表の重要性
ライフイベント表を作成してみる
将来の夢や目標を達成するために、ライフプラン(人生設計)を作成することはたいへん重要です。そのためにはライフイベント表(人生における出来事)を作成し、自分自身や家族全員の将来の夢や目標を時系列に書き出してみましょう。
人生設計にお金を落とし込んでみる(キャッシュ・フロー表の作成)
このライフイベント表の次に作成したいのがキャッシュ・フロー表です。人生設計にはかならず、お金がついて回ります。夢や目標の達成にも必ずお金は必要です。そのため、キャッシュ・フローの意識はたいへん重要となります。
キャッシュ・フローとは、簡単にいうと「お金の流れ」のことです。一般的に企業などは経営状態を把握するために、現金の流れや増減をチェックするため、キャッシュ・フロー計算書を作成しています。
個人や家族においても、どれだけの収入があり、どれだけの支出があるのかなど家計のキャッシュ・フロー表を作成し、ライフプランに合わせて毎年のお金の動きを把握してみましょう。そうすることで、人生の資金計画を立てられるというわけです。
日本FP協会のウェブサイトなどで各種テンプレートも用意されているので、これらを活用するのも1つの方法です。
お金の知識を身につけて、人生の計画を立てよう!
新社会人となり、充実した人生を歩むために、知っておくべきことを紐解いてきました。資産運用の基本的な考え方をしっかりと身に付け、なるべく早期に資産運用を始めることで、大きなアドバンテージを得ることができます。
キャッシュ・フロー表を作成することにより、人生を俯瞰的に意識することが可能となります。自分の身の回りでどのようにお金が動いて行くのか知ることで、より良い人生設計を構築することが可能となるでしょう。
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