石切り場跡を利用したアートな空間「石山緑地」や、競馬観戦以外も楽しめる「札幌競馬場」、鳥居がズラリと並ぶ光景が幻想的な「札幌伏見稲荷神社」など、知る人ぞ知る、札幌の穴場観光スポットをご紹介します。

1.札幌市資料館

1926年に札幌控訴院(いまの高等裁判所にあたる施設)として建てられましたが、1973年の裁判所の移転に伴い札幌市資料館として開館。札幌軟石を使った建物としても貴重で、2018年には札幌市有形文化財に指定されました。

回り階段にステンドグラスなど、大正モダニズムの雰囲気が感じられる館内で、札幌の歴史資料や控訴院時代の法廷を復元した「刑事法廷展示室」などを無料で見学できます。

2.北海道博物館

北海道の自然環境と人とのかかわりや、アイヌ民族の文化、本州から渡ってきた移住者のくらしなどについての研究資料を展示する総合博物館。

「北東アジアのなかの北海道」「自然と人とのかかわり」をコンセプトとした総合展示は、1・2階合わせて3,000㎡のスペースで、北海道の自然・歴史・文化を5つのテーマに分けて紹介しています。ナウマンゾウの実物の化石やジオラマ、映像装置など、展示内容も見応えがあります。

3.真駒内滝野霊園

photo by たんぼさん

霊園でありながら、札幌の新名所として話題のスポット。特に2016年、安藤忠雄氏が設計した頭大仏像が公開されたことにより、さらに人気が高まりました。

頭大仏像のほかにもモアイにストーンヘンジ、人頭有翼の獅子像や鎮墓獣など、世界の有名な像などが配されている一風変わった穴場スポットです。

4.石山緑地

かつて建材として軟石を切り出していた石切り場跡を利用して造られた入場無料の公園。展望テラスやテニスコートなどが設けられた「北ブロック」と、岩肌が露出し特異な景観を持つ「南ブロック」の2つがあります。

南ブロックには北海道在住の彫刻家集団によるアート作品が自然と一体化するように設置されており、芸術性の高い空間はさまざまなイベントにも利用されています。秋には周囲の木々が色づき、無機質な石山と自然のコントラストが楽しめます。