6年前の2018年には同じ『ゴッドタン』の「腐り芸人」企画に出演し、普通の見た目であることのコンプレックスを明かし、「イジられにくい」現状を吐露していた加納。当時は女芸人としての立ち位置に悩み「普通に売れたい」と嘆いていたが、普通に売れた今、ようやくイジられるフェーズに入ってきたように見える。
芸人はテレビで売れるとイジられ、剥がされる。その人間としての“ウラ”を見せることの功罪は方々で語られているが、「トガリ」から「イジられ」に転じて愛されキャラとなり、大ブレークを果たした芸人は少なくない。
最近では、その筆頭と言えるのがかまいたちの濱家隆一だろう。
大阪の劇場時代はライブでMCを張り、厳しいツッコミで場を制圧する立場だった濱家。それだけに後輩からは恐れられ、からみづらいとされていた一面もあったが、上京後の19年に呼ばれた『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でロンドンブーツ1号2号・田村淳やFUJIWARA・藤本敏史、おぎやはぎ・矢作兼らに総力を挙げた“イジリ”を受け、イジられキャラとして覚醒。ブレークに至っている。