スタートは活字からだ。だからこそ登場人物の名前には、字埋れしないかなど、誰よりもこだわりが強い。視聴者が登場人物を語るとき、俳優名で呼ぶのではなく、我々が付けたキャラクターの名前で呼んでもらってこそ、初めて作品自体に親しみを持ってもらえることができるのだ。

 シーズン1で横浜流星さんが演じた「河村愛之介」は、愛之介としてすごく愛されたと思う。今回も、作り手である以上、二宮和也さんが演じる高野龍之介にもそうなってほしいという願いをこめて名付けた。他の登場人物のキャラクターもそうだ。

 一人ひとりのキャラクターの名前が愛されてほしいし、それを生み出すのも私のプロとしての仕事なのだ。  

 今作も観てくださった人々に、面白いと言わせてやろうと思っている。まだ始まる前で恐縮だが、『インフォーマ』シリーズのさらなる続編を望まれるようになりたいと思っている。『インフォーマ』をそう容易く終わらせるつもりはもちろんない。永遠に続くドラマを『インフォーマ』で作ることができればと思っている。

 ABEMAでは『インフォーマ』シーズン1が、放送局の垣根を超えて、現在配信されている。絶対に観て損はない、と言わせてほしい。

『インフォーマ-闇を生きる獣たち-』の放送開始まで、いよいよカウントダウンに入った。

(文=沖田臥竜/作家・小説家・クリエイター)

ドラマ『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
11月7日、ABEMAにて放送開始

週刊タイムズの記者・三島(佐野玲於)は、世間を騒がせている〈闇バイト殺人事件〉の黒幕を調べるために、編集長の命でタイ・バンコクへ飛ぶことに。そこで三島を待ち受けていた人物は……2年前の〈火だるま殺人事件〉で三島に地獄を味わわせた、“インフォーマ”の木原(桐谷健太)だった。木原に翻弄されながらも取材を進める三島。そして2人の前に、インフォーマを名乗る謎の男・鬼塚(池内博之)が立ちはだかる。木原と三島は、〈闇バイト殺人事件〉で盗み出された”謎のブツ”をめぐり、鬼塚・そして現地マフィアと壮大な情報戦に巻き込まれていく——。