この4話の前、3話まではコミックの第1話、第3話、第2話の順で放送されました。コミックの第1話では左右馬と鹿乃子というコンビの成立まで。第2話では、鹿乃子の能力の詳細な解説を行いつつ、左右馬とのコンビネーションを深めるエピソードを語り、第3話でいよいよ事件解決のモデルケースを提示するという順番でした。

 ドラマでは、より派手な事件が起こる第3話を、地味でいい話の第2話に先行させている。「この探偵はこうやって事件を解決します」というテンプレートを配布する作業を優先したということです。

 そして第4話で重めの事件を持ってきてそのテンプレートを逆手に取りつつ、早くも週をまたいできました。

 謎解きを行うドラマにとって、週またぎはリスクを伴います。1話で謎が解かれないことは少なからずストレスになりますし、次週の謎解き編の冒頭ではある程度、振り返りの時間を使う必要も出てくる。

 週をまたぐにはちょっと早くないか、もう何話か、1話完結でいったほうが見やすくないか。そういう印象だったんです。

 逆に言えば、第4話でまたいでも大丈夫という確信が作り手側にあるということですので、冴えた謎解きを見せてくれるに違いありません。ここまで、そういう期待を抱かせるだけの作品になっています。

 個人的にはこのドラマ、映像を見てから原作を確認するという順番で楽しんでいるわけですが、今回は次週の謎解きが終わるまで我慢しようと思います。

(文=どらまっ子AKIちゃん)