◆たにゃだけが、心のよりどころだった

――たにゃ君のとの出会いで、どんな変化がありましたか?

たにゃパパ:たにゃとの出会いというより、コロナがよくも悪くも人間関係を見直すきっかけになりました。よくよく考えてみると、僕自身のつながりなんて何もなかったんだなぁって。僕が仕事をやっているからつながっている人、自分の肩書とつながっている人ばっかり。結果だれもいないんだなって、そんな人間関係が明るみに出ました。

 僕が「もう一度ゼロから仕事をしよう」と誘っても、誰も「うん」とは言わない。きっとゼロになった僕を「ざまぁみろ」って思っているんです。歌舞伎町には、人が落ちぶれていく姿を喜ぶ人が多いですよ。

 自分に勢いがあるときって人が集まってくるんです。僕はちょっと勘違いしてたんでしょうね…自分のキャラクターや自分の能力についてきてくれているのかなって。それに気づかされたときにたにゃと出会ったんです。だから、本当に恋人みたいに思っちゃって。「たにゃと駆け落ちだ!」なんて言ってましたね。