◆学校を休むと「休み癖がつく」と言われるけど…

教室
※イメージです
――今さんが「学校頑張るのやめよう」ともっちんくんに言うことになったきっかけは何だったのでしょうか?

今:付き添い登校をすることで、自分がどんどん精神的につらくなって「もう無理だ」と思ったからです。子どもも親も倒れるまで頑張ってしまいがちです。わたしもうつ病になるまで頑張ってしまいました。

学校を休むことについて「休み癖が付く」と言う人もいますが、今の社会での精神疾患の方の急増を見ると、休めない癖が付くより、甘えたり休めたりしたほうが断然いいと思っています。それを学べたことはよかったです。

――旦那さんとはどんな話し合いをしていたのでしょうか?

今:私が行きしぶりに対応したり付き添い登校をしていた時は、夫がすごく仕事を頑張っていた時期だったんです。夫が自分のことばかりやっているように見えて、すごく腹が立っていました。夫は「つらくても学校に行ったほうがいい」という考えではなかったのですが、実務はほぼ私で、「他人事じゃないんだから関わってよ!」と思っていました。

私がうつ病になったことが転機になって夫も変わり、学校とのやり取りをやってくれるようになりました。私が学校の対応でウジウジしていると「ハッキリ伝えていいんだよ」と言って対応してくれました。

男親が学校に行くと母親の時とは違ってちゃんとした会議室に通されたり、要望をしっかり聞いてもらえるというのは、他の不登校の親からもよく聞きます。不本意ですが不登校のライフハックかもしれません(笑)。

――先生に「復帰しづらくなる」と言われると親は迷ってしまいますね。

今:先生は本当に子どものためを思って言ってくれているのが分かるんです。明らかに嫌な先生だったら違うのかもしれないですけど、すごくいい先生だし善意で言ってくれているから強く言うことができませんでした。子どものためを思っているのは先生も私も一緒だったとしても、考えが違うのなら親の思いはハッキリ伝えていいと思います。