ホストクラブをめぐる事件が多発したことを受け、政府が“ホスト規制”に向けて動く可能性が高まってきた。多額の借金を背負わされる女性が続出していることから「規制は当然」とする声がある一方、ネット上では「ビジネス的に違法性はないので法規制は難しい」「女性側を一方的な被害者とするのはどうなの」といった異論もあり、賛否を呼んでいる。

 ホストクラブについては、お目当てのホストに大金を貢ぐ「ホス狂」と呼ばれる女性たちの存在がクローズアップされ、ホストの売上に貢献するための資金を稼ぐため、立ちんぼなどの売春行為をしたり、パパ活をしたり、風俗で働いたり、果ては「頂き女子りりちゃん」のように犯罪行為に手を染める者も出てきている。

 キャバクラなどであれば、支払い能力がなければ「お帰りください」となるだけだが、ホストクラブは「売り掛け(ツケ)」というシステムがあり、使おうと思えば青天井で金を使えてしまう。どうやってツケを回収するのかといえば、お金のない女性たちは先述したように風俗や売春などで稼いで返済するわけだ。昨年4月の民法改正で18歳から成人になったため、10代で莫大な借金を背負ってしまうケースもあり、社会問題化したことで政府が対策に乗り出すことになったようだ。