人間誰しも大なり小なり喜怒哀楽の感情がありますが、それらの感情をきちんとコントロールできる人は、自制心の強い人と言えます。生まれ持った性格もありますが、自制心は自分の意思で鍛えることができます。今回、自制心の強い人・ない人の特徴と、鍛える方法を解説します。
自制心の意味は?あなたは自制心の強い人?ない人?
自制心とは、「感情や心理のセルフコントロール」のことを意味し、欲望や感情を抑えて、我慢できる能力のことを言います。
たとえば、同じ状況下で強い怒りを感じた人たちがいたとして、怒鳴ったりわめき散らしたりする人もいれば、冷静に状況を見極め、対処しようとする人もいます。
おわかりでしょうが、前者は自制心のない人で、後者は自制心の強い人と言えます。
自制心は生まれ持った能力と言うよりは、成長過程で心理的にいろいろ感じ、学び、身につけていく、後天的要素の強いものです。
この記事では、自制心の強い人・ない人の特徴と意味、そして鍛える方法をお話していきます。自制心を鍛えることで、深層心理に影響を与え、人生が変わるきっかけになるかもしれませんよ。
自制心の強い人の特徴・意味1【衝動買い・ギャンブルをしない】
自制心の強い人の特徴は、金銭面で顕著に現れます。生きていく上でお金は必要ですが、稼いだ分だけすべて自分の好きなようにつぎ込んでいい、というわけではありません。
自制心の強い人は、たとえ気に入った洋服があっても、予算を大幅にオーバーするようなら、無理して買うことはないし、ギャンブルで損をしても、「ここら辺でやめておこう」と引き際を見極めることができます。
衝動買いやギャンブルをすることはほぼなく、お金を使うシーンをわきまえているため、目標に向かって計画的に貯蓄する能力に長けています。
お金の使い方をコントロールできる人は、シーンに応じた心理的抑制もうまくできる人と言えます。自分が本当に必要なものだけにお金を使えるので、心理的にも余裕を感じさせます。
自制心の強い人の特徴・意味2【暴飲暴食しない】
自制心の強い人は、概して健康管理に長けており、たとえ会社の飲み会であったとしても、調子に乗って食べ過ぎる、飲み過ぎることはありません。
普段の生活でも、自分の好きな物だけをひたすら口にする、ストレスをアルコールで発散するといったことはほぼなく、ダイエットを経験したことがない人が多いのも特徴です。
仮にダイエットするにしても、大体はマラソンやボクシングなどのスポーツで体重管理が必要だから、また「こないだの飲み会で食べすぎちゃったから」といった理由からです。
そのため長期戦ダイエットにならず、すぐに健康的な元の体型を取り戻せるのです。そしてまた、食事量をコントロールする生活を自然に実践できるので、健康的な体型をキープし続けます。
自制心の強い人の特徴・意味3【冷静に判断できる】
自制心の強い人は、たとえ周囲がパニックに陥って、騒然となった時でも、状況を的確に読み取り、冷静に判断することができます。
本当は動揺した心理状態になっていたとしても、表面上はまったくその心理を伺わせず、必要ならば、トラブルの調整役を買って出ることもしばしばです。相手の感情を慮る余裕すらあります。
また、自分の感情や心理をうまくコントロールできる分、外部からの情報や流行に踊らされることなく、「それが自分にとって必要なものかどうか」を判断します。
そもそも必要ないと判断すれば、興味すら示さないという徹底ぶり。良くも悪くも、自制心の強い人は損得勘定が働かない人とも言えます。