米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が、ロサンゼルス郊外に約12億円で購入した新居を売却する決断を下したと報じられた。フジテレビや日本テレビが新居の場所や間取りなどを詳細に報道し、観光客が押し寄せるなどしたことが影響したとみられる。フジテレビは番組内および社長定例会見で謝罪したが、日本テレビは「だんまり」状態で批判が集中しており、恒例のチャリティー特番『24時間テレビ』にも悪影響が出そうだ。
騒動の発端は、5月下旬にロサンゼルスの地元メディアが大谷の「12億円新居」を報道したこと。後追いの形でフジテレビと日本テレビが情報番組内で報じたが、空撮映像や周辺からのリポートに加え、敷地内のバスケットボールコートを盗み撮りするといった場面も。さらに、事情を知らない近隣住民にインタビューして大谷が引っ越してくることをわざわざ伝えるなど、プライバシーや安全面にかかわる「個人の自宅」の取材としては過剰な印象が否めないものとなっていた。
場所が特定できるような報道だったため、日本人をはじめとしたアジア系の人々を中心に大谷の新居周辺に観光客が押し寄せるようになり、アメリカではセレブ宅を狙った窃盗事件が多発していることから、大谷の新居がターゲットになる恐れも懸念された。