農作物を食品ではなく、化粧品として商品化することで、新たな循環サイクルの創出を狙いとしている。

いちじくの剪定枝を活用したハンドクリームを商品化

今回参加した学生と農地で廃棄される農作物について思考を巡らせた際に、学生の研究領域でいちじくを生産している農家の人がおり、枝の廃棄が課題になっていることが分かった。いちじくの特性上、その生産過程で枝をすべて切り落とすことになり、農家1軒で約1000枝もの廃棄量が発生しているという。

自社の土地で管理をするため産業廃棄費用の負担はないものの、空き地には制限があり、対処が必要な状況であった。全国には同様に、産業廃棄費用としての負荷が高く、経営を圧迫するケースも存在している。

これらの課題解決の一歩として、いちじくの剪定枝を活用したハンドクリームを商品化することになり、「TE&TE」が生まれた。


商品化にあたり、最適な製造工場の選定および工場と農家・学生との接続をTFIが行い、製造工場や生産現場でのフードロスの現場も見学。商品化に至る一連のプロセスを学生たちは体感した。

家族との塗り合いっこ専用のハンドクリーム

農地で廃棄されるいちじくの剪定枝を使用した「TE&TE」。真空加工技術を活用することで、剪定枝がもつ『いちじくエキス』を抽出し、ハンドクリームの原材料として利用している。


「TE&TE」は、『大切な人と触れ合う、大切な時間』をコンセプトとし、自身の手をケアするためではなく、家族との塗り合いっこ専用のハンドクリームを提案している。


パッケージデザインは、生成AIとの共創により考案。人の温かみある商品をAIと共に創り上げることで、人とAIの『温かな』関係を築くきっかけをつくる。

この機会に、農場のフードロス食材を活用したハンドクリーム「TE&TE」をチェックしてみて。

■「TE&TE」展示・販売情報
展示:10月24日(木)〜26日(土) COREDO室町テラス3階 東京建物ブース
販売:10月26日(土)・27日(日) 仲通り 東京建物キッチンカー
会場:SKS JAPAN 2024 -Global Foodtech Summit-
住所:東京都中央区日本橋室町3丁目2−1 COREDO室町テラス