なお、NHKの取材に対し、SMILE-UP.側は「いわゆる『暴露本』を出版したことをもって補償対象としないという方針は有していない」と回答したという。

SMILE-UP.補償本部長、「会社として痛めつけられた」「心の底からお詫びできない」と主張

 番組終盤では幸子さんが同社の「補償本部・本部長」(番組テロップより)とやりりする場面を公開。

 幸子さんが「ちょっとお尋ねしたいと思いましてね。どういう謝り方、お金はいいんですよ。謝り方をしていただけるのかなと思って」と切り出すと、電話口の担当者は「すいません、簡単に答えられなくて……」と言葉に詰まった。

 とはいえ、「ただ、誰が何を謝るんだというのが、ちょっと今、わからなくて。その本人たちが死んじゃってるんで。被害者の方々に東山が会う時は、謝罪をしているんですけど」「(幸子さんが)おっしゃっていることはわかるけど、本を書かれて(会社側が)痛めつけられたのは間違いないんで。会社としては、すごくつらい目にあったのは間違いないんで」とも主張。

 幸子さんが「そんな影響ありましたか? 弟の本で」と食い下がると、「僕ね、その時期のことは知らないんで。そこで『謝罪はない』と言われたら、うーん……じゃあ謝罪すればいいのかな……としか今、ちょっと思えなくて」「謝罪する相手は本人なんですよ」と述べた。

 そして、「(良氏の)お墓行って、お参りしてくれる?」という幸子さんの提案には「それは東山がするの?」と“タメ口”で反応し、幸子さんが「そりゃそうでしょ。だって、当たり前のことじゃない。だって(当事者のジャニー氏は)亡くなっちゃったんだから」とややヒートアップすれば、「いや、なんで東山がしなきゃいけないのか、ちょっと僕わかんないんですよ。『メリーが謝れ』『ジャニーが謝れ』だったらわかるけど」と、開き直ったような口ぶりに。

 さらには「東山は別に、加害者じゃないですからね。心の底からお詫びができないので、今の話を聞いてると」「ちょっと僕は納得いってないですね。だから、それも含めて、ちょっと東山と相談してみますけど」と述べていた。