「その1000円で味が全然違うのに…」って彼女は驚いたそうですが、これって「自分には使うけど相手には使わない」の典型だと思うんです。

程度問題はあるにせよ、自分の趣味や興味のあることにだけお金を使って、彼女や彼女との時間にはお金を使えないって、ケチな感じがしませんか。結婚したらすごく大変そう。だから、自分の趣味だけにお金を使いすぎない倹約家が良いのではと思います。

◆「結婚はコスパが悪い」発想との共通点

BAR BOSSA
おおしま:その話を聞いていて、よくいる「結婚はコスパが悪い」って言うタイプの人も、その気(け)があるのかなと思いました。

コスパが悪いって表現は、言い換えれば「自分にとっての利が無い」ってことですよね。結婚して家族ができると、自分以外にお金を使うシーンは必ず出てきますし、そういう使い方の中で、お金に替えられない充実感を覚えるときがあります。

こればかりは体験しないと理解できない部分もあるかもしれませんが、「結婚すると自分にかけられる時間もお金も減るから価値を感じない」って、要は自分に全てのエネルギーを向けたいって発想だから、先ほどの男性と根底にある考えは似ているなと思いました。

◆「おごられるのがすごく嫌」という女性の意見

おおしま:男性の話が続きましたが、女性にもお金の使い方や受け取り方が下手な人っていますよね。その典型はいわゆる「おごられ待ち」だと思いますが、一方で「おごられ下手」な女性も最近増えているように思います。言い方を変えれば、“受け取り下手”と言えるのかなと思うんですが、林さんはどう思いますか。

BAR BOSSA
林:おごられ待ちばかりでは嫌な顔をされるかもしれませんが、男性が出すよって言ってくれた時、そこで喜べる女性の方が恋愛の視点で言えばモテますよね。男性って、気質としては相手のために何かしたいと思う生き物だと思っているので。

ただ、おごられることを嫌がる女性の話で、僕もなるほどと思ったケースがあります。彼女は若くして年収が1500万くらいあるのですが、バーでおじさんがおごりますよって言ってくるのがすごく嫌なんだそうです。