BAR BOSSA 林伸次さん
「BAR BOSSA」店主で作家の林伸次さん
おおしま:初対面のお見合いなのに……。

林:確かに時代は男女平等ではありますが、ここでのデート代は性役割を求めているわけではないんですよね。女性の多くは「自分に与えてくれる異性に好感を持ちがち」という心理をくすぐるために、男性が払った方が恋愛のチャンスは広がりますよという話なんです。

それを相談員さんが説明しても、嫌がる男性が一定数いるそうです。そういう人は、結婚相手として一緒になると、その後もケチで大変そうだからやめた方がいいのかもしれないですよね。

おおしま:おごりおごられ論争はいつの時代もヒートアップしがちですが、男性の中に「損したくない」「女性に搾取(さくしゅ)されたくない」みたいな、過剰な気持ちがあるのかもしれませんね。

◆付き合うなら、ケチでも浪費家でもなく「倹約家」

林:かといって、とにかく気前のいい男性と付き合えばいいかと言われたら、ちゃんと見定める必要もあります。

男性って、見えるところでは気前よくお金を使う人っていますよね。後輩とかには必ずおごるし、付き合っている頃は良いお店に連れて行ってくれる人とか。そういう人は家庭を持ったとき浪費家であることも多いので、これもまた付き合う際は要注意です。

BAR BOSSA
筆者・おおしまりえ
おおしま:ケチもダメ、浪費家もダメ。では、どんな人なら良いんでしょうか。

林:「倹約家」ですかね。ケチと倹約家で明確に違うことは、ケチは「自分にはお金を使うことができるけど、相手のためや雰囲気のためなど、自分以外の利のためにお金を使えない人」のことを言うと思います。

◆自分にはお金を使うけど、人のためには使わない人たち

林:ある女性がすごくお金持ちの男性と付き合って驚いた、という話を聞きました。その彼は1000万以上する車に乗っている、金銭的にかなり余裕のある方だそうです。でも彼女とレストランでワインを頼むとき、1000円高いワインを「コスパが悪い」と言って避けたんです。