PIECESは、11月9日(土)・10日(日)に、子どもの権利について学びあう「子どもの権利条約フォーラム2024 in東京」を、立教大学 池袋キャンパスで開催する。

子どもの権利条約について

子どもの権利条約は、1989年に国連で採択された子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約で、「生命、生存及び発達に対する権利」「子どもの最善の利益」「子どもの意見の尊重」「差別の禁止」の4つの一般原則がある。

現在日本を含む196の国と地域が批准し、世界で最も広く受け入れられている人権条約だ。

子どもの権利条約の日本批准から30年


2024年は、国連による子どもの権利条約採択から35年、条約の日本批准から30年という記念の年だ。

昨年4月にはこども基本法が施行され、こども家庭庁も動き出すなど、今、日本社会は子どもの権利条約に掲げられた権利を実現できる社会づくりに向けて、本格的に一歩を歩み出している。

しかし虐待相談対応件数は年々増加し、2022年の小中高校生の自殺者数は過去最多になるなど、子どもたちの尊厳が大切にされているとは言い難い状況がある。

どんな背景や特徴を持っているかにかかわらず、子どもは誰でも権利を取り上げられたり侵害されたりすることなく、安全に安心して生活することのできる存在。そして、子どもの権利は、何かの目的や能力獲得に有益であるから必要なのではなく、生きる土台として大切にされるものだ。

一人の人である子どもの尊厳が守られる環境をつくるためには、子ども自身だけでなく、まわりにいる大人が権利を知り、その権利が実現されるように行動することが大切だと、PIECESは考えている。

子どもの権利について語る子どもの権利条約フォーラム


「子どもの権利条約フォーラム」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約の普及と、子どもの権利について関心を寄せる人々の意見交換、出会い、交流の場だ。