総じて、2話目にしては登場人物が多すぎるんです。多すぎるし、その誰もが何を考えているかわからないので、考えるのが面倒になってくる。“考察系”の人に媚びてると感じるのはこういうところです。

 逆説的に、もっと3人のお芝居を眺めていたいということなんだと思うんですよね。ヒロトとみっくんとライオン、この3人がめちゃくちゃいいお芝居をしているし、あと定食屋のでんでんと齋藤飛鳥くらいでしばらくお話を回しておいて、回を追うごとに謎が追加されていく形だと見やすかったと思うんですけど、一気にみんな出てきてそれぞれが謎を突き付けてくるので、すごく窮屈なストーリーになってると感じます。

 たぶん、特に坂東龍汰のASD芝居が、作り手側の想定を超えてしまっているのだと思う。サスペンスはいいから坂東もっと見せろ、となってる。それだけ、坂東くんがすごい仕事をしているということなんですけれども。

(文=どらまっ子AKIちゃん)