イタリア在住フリーライターのゆきニヴェスです。私が受付係として働く高級ヴィラから今回お届けするのは、身内の恥ずかしい話。しかも、このヴィラの超リッチなオーナーが迷惑な客に対してとった大人げない行動です。
オーナーは50代男性でイタリアに数軒の5つ星ホテルやマンションを持つほどの資産家。それなのに、品に欠けるふるまいをしたのにはちょっとしたワケがありました。
◆近所に住むイタリア人からの予約
ある日、近所に住むというイタリア人家族が下見のためにヴィラを訪ねてきました。
一通り案内し終えると、
「友人夫婦が遊びに来るのでこのヴィラを予約したいのですが、少し割引してもらえませんか」
との質問。私が一瞬、口を濁していると、畳みかけてきます。
「現金で払いますから」
現金払いというのはクレジットカードのように跡が残らず、税金逃れの温床です。こういうことを聞いてくる人たちは正直、嫌なタイプなのですが、近所づきあいという意味もあり仕方なく承知することになりました。