◆二重を作ってることがばれないよう必死の日々
それでもアイプチをやめられなかったのは、「絶対的に二重のほうがかわいい」と思っていたから。
二重になった自分を鏡で見ると、「私、二重だったら結構かわいいのに」と思ってしまって、いまさら一重には戻れない。だからもっと上手に二重を作れるよう練習したり、高校生になってからは自然に見えるというメザイクを使いだしたりーーさらには、二重を作ってることがばれないようにするための所作も身につけ出しました。
「たとえば、下にあるものを見るときは、目を見開いたまま、頭ごと下げて見るようにしてました。伏し目にするとバレるから。あとは、作った二重のラインをまぶたに押し込むイメージで、ときどきまぶたにギュッと力を入れてみたり。これは、二重が崩れないようにするためなんですけど、今思うと意味ないです」
◆写真にうつるのを避けていた
どんなに気をつけても、一重に戻ってしまうことはよくあったそう。二重の幅を欲張って広めに作っていたせいもあるかも、とマミさんは言います。
「時間が経つにつれてだんだん私の二重が二重じゃなくなっていくわけなので、周りの人たちにはアイプチもメザイクもバレバレなのはわかってるし、恥ずかしいけど、どうしてもやめられなかった。
けど、みんなで撮った写真なんかをあとから見ると、やっぱり目が不自然。ショック受けるので、できるだけ写真にうつるのは避けてました」
悩みながらも二重を作り続けるマミさんでしたが、現在の彼氏から、付き合い当初にこんなことを言われます。
「『マミちゃんのぱっちりした目が好き』って。あとから聞くと、彼はアイプチの類(たぐい)をまったく知らない人だったんです。私が天然の二重だと思っていたらしく……」
◆彼氏にカミングアウト
彼に対し、嘘をついているような気がして苦しくなってしまったというマミさん。それまでの恋愛同様、彼にも一重の顔を見せるつもりはなかったのですが、勇気を出してカミングアウトすることにしました。