親族、友人・知人、同僚などへ贈る出産祝いにもマナーがあります。出産祝いに相応しいアイテムやお祝い金の相場、贈り方のマナーを知り、オトナ女子としてのたしなみをマスターしましょう。

最低限押さえたい出産祝いのマナー

(写真=Nadin Panina/Shutterstock.com)

出産祝いを送る際のマナーについて知っておきましょう。

出産後のお見舞いについて

出産直後のお見舞いは、赤ちゃんを産んだ女性の身体の負担になることから、身内以外は訪問を避けるのがマナーです。どうしてもお見舞いに行きたい場合は、フルーツやお菓子などを持って行き出産のお祝いはあらためて贈ります。

退院後にお祝いを贈る場合も、訪問よりも郵送の方が好まれます。赤ちゃんを迎えたばかりのお宅はなにかとあわただしく、お客様を迎える準備も負担になってしまいます。どうしても訪問したい場合は、出産から2~3週間後を目安に母子の体調が整ってから伺いましょう。

出産祝いののしの名前や書き方

ご祝儀袋は、一般祝儀用の紅白ちょう結びのタイプ、もしくは出産祝いと表書きが印刷されたものを選びます。イラストなどが印刷されたカラフルなご祝儀袋は略式です。親しい友人などに送る際には問題ありませんが、目上の方や仕事上のお付き合いの方へ贈るのは避けた方が良いとされています。

表書きが印刷されていないご祝儀袋には、「御出産御祝」「御安産御祝」もしくは「御祝」と上段に書きます。自分の氏名は下段に書きます。その際、フルネームを書くのが正式です。夫婦で贈る場合は、夫と妻の名前を並べてそれぞれフルネームで書きます。

また、連名で贈る場合、外袋に名前を書くのは3名までです。4名以上の連名で贈る場合は、上位の1名のみフルネームで名前を書き、その横に「外一同」と添えて別紙に全員の名前を書き中袋に入れます。

出産祝いを贈る時期

出産祝いを贈る時期は、お七夜からお宮参りのころまでが一般的です。

お七夜とは、出産7日目のことです。赤ちゃんを産んだばかりの女性の身体はまだまだ体調が不安定であり安静が必要とされています。7日目以降、体調が整い始めたころまで待つと贈る相手の負担になりません。

お宮参りは男女や地域によって多少の違いがありますが、おおよそ生後一ヵ月前後に行うのが一般的です。赤ちゃんが一ヵ月検診を受けたころと覚えておくと良いでしょう。

気を付けなくてはならないのは、出産前に出産祝いを贈る行為です。万が一、無事に出産することができなかった場合、先に送り物やお祝い金などを送ってしまうと先方に負担をかけてしまいますので、必ず出産の報告を受けた後にお祝いを贈るようにしましょう。

出産祝いのプレゼントは何がいい?

(写真=FamVeld/Shutterstock.com)

出産祝いには、赤ちゃん用品など貰った相手が喜ぶアイテムを選ぶのが基本です。

ベビー服やスタイなどの衣類

ベビー服やスタイなど衣類は何枚あっても嬉しいアイテムです。ベビー服は新生児用でも良いのですが、数年後に使える2~3歳児用も喜んで貰えます。

紙おむつ、タオルなどの消耗品

こちらもいくつあっても嬉しい赤ちゃんの必需品です。おむつにも、新生児用、男児用、女児用などいくつか種類がありますので、出産祝いとして贈る際は新生児用を選びましょう。

玩具や絵本

玩具は、赤ちゃんが誤って口に入れても安全な素材を選びます。知育玩具も新生児には少し早いのですが、数年後に役立つアイテムですので喜んで貰えます。

ベビーカー、ベビーベッド

家族・親族への出産祝いとして人気があります。または、職場など連名で贈る際のプレゼントにも選ばれています。こちらは一つあれば十分な品物ですので、誰かに貰う予定がないか、すでに購入済ではないかなど、贈る相手に問い合わせてから購入しましょう。

ギフト券や現金

貰った相手が自由に好きなものを選べるギフト券や現金も人気があります。贈る金額については次に説明します。

ママ用のアクセサリー

出産を無事に終えた女性にアクセサリーなどの記念品を贈るのも良いでしょう。とても良い思い出になると考えられます。

ほかにも、マザーバックや抱っこ紐、写真立てなどの日用品も出産祝いとして相応しいアイテムです。

出産祝いの相場はいくら?

(写真=mnimage/Shutterstock.com)

出産祝いは、ほかの冠婚葬祭同様に、家族・親族、友人・知人、同僚など立場の違いで贈る金額が変わります。

祖父母は10万円が相場とされています。また、家族や親族は1万円~3万円、友人・知人は、5,000円前後が最も多く親密であれば1万円を贈る人もいます。会社の同僚やご近所の場合は3,000円~5,000円が相場とされています。

職場でお金を出し合う場合は、「同僚一同」など連名でお祝いを贈るのも一般的です。その場合は4万円や9万円など、死や苦を連想させる金額は避けるのがマナーです。

出産祝いには一言添えるのもオトナ女子のたしなみ

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

出産祝いでは、マナーを守ることはもちろんですが、お祝いの気持ちを伝えることも大切です。

贈り主が出産経験者のママであれば、祝福の言葉に添えて子育てのアドバイスを贈るのもよいでしょう。出産祝いにぜひ一筆添えてみては。

文・浅水美保(フリーライター)

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