算出間隔の歴史

「日経平均株価」の歴史を振り返ったが、算出される間隔も歴史と共に変化してきた。初期は終値のみが算出されていた「日経平均株価」であるが、1985年3月25日以降からは1分単位で算出されるようになった。2010 年 1 月 4 日からはさらに算出間隔が短くなり15 秒間隔に、そして2017年7月18日以降は5秒ごとにリアルタイムに算出されている。一日の終わりだけではなく、東京証券取引所で株式が立会取引されている時間帯は5秒間隔で算出されるため、取引中も相場全体を把握する指標として利用できるようになった。

“225”の意味は?

上述の通り、「日経平均株価」は選定された225銘柄の株価により算出されている。だが、この“225”という数字には特別な意味は無いようだ。60年以上も前に算出が開始されたため、当時の詳しい経緯は不明となっている。だが日本経済新聞社の見解では、225という銘柄数に特別意味はなく、指標性を保つために売買高の多い銘柄を全業種からバランス良く選んだところ、結果的にこの225という銘柄数になったという。とはいえ、「日経225」「Nikkei 225」のように“225”が含まれる通称で呼ばれることも多く、「225 銘柄からなる株価指数」というコンセプトは今後も継承されていくだろう。

「日経平均株価」は「225銘柄からなる株価指数」であるため、可能な限り225銘柄で算出される。しかし面白いことに、場合により225銘柄に満たない銘柄数で算出されることもある。例えば、採用銘柄が倒産等で監理銘柄入りして当該銘柄の除外を直ちに行ったが、新銘柄の補充に数日間を要する場合などである。実際に、このようなケースで一時的に224や223という銘柄数で「日経平均株価」が算出された例もある。

文・潮見孝幸(金融ライター)/ZUU online

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