今回、ドラマは本当に言いたいことを言うに至りました。ヤンキーギャルが恐喝している現場に遭遇し、そのヤンキーたちに結ちゃんがタンカを切ったのです。

「あなたたちと、彼女たちは、全然違いますから。みんなは人に迷惑をかけるような悪いことは絶対にやりません。そういうダサいことはやらない掟があるんです」

 ここでヤンキーにお説教をしたことでハギャレンは結ちゃんに心を打たれるわけですが、これも唐突なんだよな。唐突だし、距離感も変なんです。

 ギャルのことをママに「あんな不良みたい」と言ってみたり、ここでも「彼女たち」と言ってみたり、ドラマそのものが結ちゃんの身の置き場に迷っているというか、あえて定めないようにしている感じがする。だから、いつの結ちゃんのどの発言に共感したらいいかわからなくなってしまう。

 まあ、ラストにはこれまで空想上の生き物だったカリスマギャルのお姉ちゃん(仲里依紗)が実家に帰還しましたので、少しは結ちゃんの本心があらわになるシーンも訪れるかもしれません。これでもいちおう、結ちゃんのこともっと知りたいと思ってるのよぅ。頼むよ。

(文=どらまっ子AKIちゃん)