オカルトに科学のメスを入れましょう的なコンセプトで始まったドラマ『全領域異常解決室』(フジテレビ系)も第2話です。
前回は「神隠しとシャドーマン」をテーマにメスを入れましたが、そのメスたるトリックの根幹が「モザイクスプレー」という架空のひみつ道具だったことから大いに興を削ぎましたが、今回は「祠破壊とキツネツキ」です。
ちょっと前からSNS上でにわかに「祠ブレイク」なる界隈がバズっていたりして、なんともタイムリーなテーマです。逆に、ドラマ側が事前に仕掛けたバズだったら大したものだなと思います。
では、振り返りましょう。
■祠、壊してしまったのですね
舞台は名門お嬢様女子高。少し前から、この学校では集団失神事件が続発しているのだそうです。現場は校舎全域にわたり、生徒の7割が失神を経験している。後の検査では生徒たちの身体に異常は見られないという不思議現象で、この高校の理事長が総理大臣と懇意だったことから、内閣直属の全領域異常解決室(以下、全決)にお仕事が回ってきました。
ちなみに今回も、世の中を騒がす「ヒルコ」から犯行声明が出ています。
全決の興玉(藤原竜也)と小夢(広瀬アリス)が捜査に訪れると、いろいろとオカルティックな事実が明らかになります。2カ月前に、生徒会長だった生徒が原因不明の飛び降り自殺をしている。1カ月前には、絶大な人気を誇っていた歴史のイケメン先生がパソコンとスマホ以外のすべての私物を残して消息を絶った。学校の一角にあった祠が破壊されている。その祠の下には昔、井戸があって、祠は井戸を埋めて作られたものだった。
そこらへんの情報から、興玉はこの連続集団失神事件を「キツネツキ」の仕業だと断定。生徒の前でその説を発表します。
すると、その話を聞いていた生物のキモ杉こと山杉先生(林泰文)がグギギとか言い出して失神。興玉の「キツネツキ」説を裏付けるように祟られてしまいました。