この続きはあまたのこたつ記事にお任せしたいところだが、でもこのコラム内で笠松の発言のいいところだけが切り取られて誤読されるのは嫌なので、もう少しだけ詳述してみる。

 豊崎からの指摘を受けて「そこが結局は、でも何もじゃあよくなったか、わるくなったかっていったときに、よくなってないが何年も続いてるわけですよね。もちろん、よくなってるとこもある。悪いところもある。てなったときにじゃあみててもみてなくてもそうなるんだったら、もっとなんか他のことやったほうがって、思っちゃうんですよね、僕は」と笠松。

 さらに「ぶっちゃけ、えっ、時間もったいなくない?」と続ける。笠松の発言に対して、東野からコメントを求められた泉谷しげるが「ばか野郎ですよ」と言ってスタジオは笑っていた。

◆泉谷しげるの発言「国民が変わっていけばいいだけ」は…

「政治家が変えられないってことはみんなわかってるわけでしょ。選んどいて自分たちが変わっていくのさ。国民が変わっていけばいいだけの話じゃん」と諭すように語る泉谷は、いい感じのことを言ってる気もするが、ちょっと乱暴な言い方かなとも感じる。

 国民が変わるというより、国民が選ぶ政治家が変わると言った方がより正確である。石破内閣では何より内閣支持率が重要で、国民を味方につけなければならないのに、早期解散によって衆議院選挙の投開票が10月27日に行われる。国民の「判断材料」は? 東野が言うように単に「嘘ばっかり」内閣なのか。当初の石破総理に対する民意が問われるわけだから「選挙行動」は必須。

 選挙が近いのに政治に対する無関心が広まってしまっては困る。でもMCの口から最初に発せられたこの無関心という言葉ばかりが強調されるのは、なんだかあまりにも野暮ったい。