【頭の回転が遅い 原因①】脳の柔軟性の低下

応用力が低い

頭の回転が悪い人の原因として、脳の柔軟力の低下が考えられます。

小さい頃から学校の成績が悪かったからと言って、必ずしも頭の回転が遅いとは限りません。学校での勉強は反復学習ですから、ある程度努力をすればそれなりの成績は取ることが出来ます。逆に、学校の勉強はできても頭の回転が遅いと言われてしまう場合だってあります。

脳の中のデータを上手に整理して自由に出し入れするには、脳幹部が大きな役割をしています。様々な事を学んでも、応用が出来ない人は、その部分が狭くなっていて、脳の柔軟力が低下している可能性があります。

【頭の回転が遅い 原因②】ワーキングメモリーの機能低下①

ワーキングメモリー機能低下の原因①

頭の回転が悪い人の原因の一つとして、ワーキングメモリーの機能の低下が挙げられます。人間の脳には「前頭連合野」という部位があります。
ここが脳のあちこちに記憶されている情報をかき集めて、一時的に保存(ワーキングメモリー)することができます。

この「前頭連合野」では記憶している情報を色々なものと合わせたり、記憶を別々にしたりして、「この記憶をどうやって応用すべきか」を検討する場所です。自分の経験した記憶や感情で物事を計画したり、それを行うためにはどうすればよいのか方法を考えたり、どうすれば成功させることができるのか手段を考えたり、上手くいかなければ反省もするという重要な場所になっています。

一概に病気とは断言できませんが、頭の回転が遅い人は、脳のこの部分の働きが悪いとされています。

【頭の回転が遅い 原因③】ワーキングメモリーの機能低下②

ワーキングメモリー機能の低下の原因②

頭の回転が遅い人は、幼い頃に何らかの病気をしたとか、事故やケガをして、この前頭連合野の機能が低下している場合があります。

または、幼い頃からこのワーキングメモリーを上手に活用してトレーニングをしてこなかった事で、ワーキングメモリー機能が低下しているというケースも考えられます。

【頭の回転が遅い 原因④】学習障害

最近よく話題に上がるのが、学習障害(LD)というものです。学習障害は全般的な知的発達には遅れがないのですが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する・推理する」能力が低下する発達障害です。

発達障害には「読字障害(ディスクレシア)=読むのが困難」、「書字表字障害(ディスグラフィア)=書くのが困難」、「算数障害(ディスカリキュリア)=算数・推論の困難」があり、人によって程度にも差があるため、判断するのが困難です。

こちらも病気ではなく障害となりますので、様々な手段を用いてコツを掴めば、ある程度の社会生活を送るのに支障のないように改善することが可能です。