首相就任後は、持論をトーンダウンしているが、衆院選で大敗しなければ、持論を推し進めようとしているのは間違いない。
そこに核兵器の恐ろしさを証言し、核廃絶を訴える日本被団協が平和賞を受賞したのだから、内心「弱ったな」と思っているに違いない。
日本被団協の代表委員の田中熙巳(てるみ・92)に10月12日、石破茂首相からお祝いの電話があったという。
「首相は冒頭、「おめでとうございます」と語りかけ、小学生の時に被爆後の広島市の映像を視聴し『見るにたえなかった』と自らの体験を紹介した。
これに対し田中さんは、石破首相が米国との『核共有』などを検討する必要性に言及してきたことに触れ、『核兵器は持ってもいけない、使ってもいけないと言い続けてきた。我々の言っていることとは反対のことになっていくのかと、ものすごく危惧しておりました』と懸念を伝えた。
また、『軍備で安全を保とうと考えると、行きつくところは核兵器だ』と指摘。『戦争をしないで各国同士の信頼や不信を解決していくという方向に行くべきだ。日本もその先頭に立ってほしい』と求めた。
電話のやりとりは約5分間。通話を終えた後、田中さんは『(被爆の悲惨さを伝えたいと)言っていることはまともなんですけども、国の政策としてやろうとしていることと全然結び付かない』と語った。石破首相と直接会って話したいとの意向を示した」(朝日新聞デジタル10月12日 15時54分)
石破首相にとっては“やぶ蛇”だったようだ。
石破首相が主張している日米地位協定の見直しも、アメリカから「今はその時期ではない」と否定されたと伝えられている。唯一の得意分野で得点することもできないようだ。
今週も順位なし。早速いこう。
最初は、日本最大の釧路湿原がソーラーパネルで埋め尽くされ、焼き尽くされようとしているという現代の記事。
北海道東部に位置する釧路市は、人口約15万人、面積約1300平方キロメートルの広大な都市だ。市内には2万8000ヘクタール(東京ドーム6100個分)もの釧路湿原、国立公園があり、1980年には湿地の保全を目指す「ラムサール条約」に日本で初めて登録された。