私自身がいちばん最初に映像メディアに露出したのは、8年前だろうか。ABEMA PrimeというABEMAの情報番組であった。そこからの広がりは大きく、ABEMA Primeの出演を見たフクから、映画の監修依頼のTwitterのDMが届いたのが映像業界の仕事のスタートだった。その映画が『ヤクザと家族 The Family』で、同作の監督が藤井道人監督、プロデューサーがジョニー、助監督のチーフがゲンさん(『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』逢坂元監督)、フクは助監督のサードを務めていた。
続くハリウッドドラマの監修もABEMAを観た助監督からの連絡があった。その繋がりで今、撮影中のNetflixオリジナルドラマの監修にも入っている。
書いていて思ったが、私はABEMAに足を向けて寝られないではないか。何だったら、このまま正社員として雇用してもらえないだろうか……すまない。忙しくて疲れているのだ。気にしないでくれ。
常々、映像業界の人々が口にしていることがある。それは「韓国を超えよう」という言葉だ。業界の最果てに生息している私も、それを意識していた。それほど韓国が生み出す作品は力強いのだ。だけど『インフォーマ』の続編を撮り終え、編集作業を見直しているときには、もう全く意識していない自分自身がいたのである。
超えなければならないのは、はっきりしていたのだ。他ではない。過去の自分だと理解していたのである。
そして、続編でしっかり超えていけたことを認識できた。同時に、今後もさらに続編をつくることになれば、すまない。まだ誰にも言っていないが、誰もが腰を抜かすストーリーを漠然と考えている。それは、世の中の流れやさまざまな分析結果を踏まえて考え抜いたものだ。まだ宝刀は抜くかどうかはわからない。だが、やるとなれば再び大きな山を動かすつもりた。
前置きが長くなってしまった。『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』である。ネタの宝庫の私である。ネタが尽きるなんてことがあるはずがない。その中から、今回はサブタイトル「闇を生きる獣た」について述べていきたい。