この記事では、投資経験のない人でもはじめやすい「投資信託の積立」(積立投資)について、メリット・デメリットをはじめ、おさえておきたいポイントについて解説します。

「積立投資」とは?

(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)

「積立投資」とは、同じ投資信託を「毎月」などの決まったタイミングで、決まった金額分だけコツコツと買っていく資産形成法です。

少額から無理なくはじめられ、積み立ての設定をしてしまえば自動的に購入できるため、手間もかからず、購入のタイミングを計らずに投資ができるので、初心者の方向きといえるでしょう。

積立投資の3つのメリット。積立投資の効果はこんなにすごい!

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メリット1 手間いらず、ほったらかし

当然のことではありますが、投資で儲けを出すためには、安いときに買い、高いときに売ることが大切です。しかし、日々変動する相場のチェックや取引のタイミングに時間をかけるのは難しいですよね。

「積立投資」は、たとえば、「毎月10日に5,000円ずつ〇〇投資信託を購入」といった設定をします。すると、あとは自動的に毎月積み立てながら資産形成を行ってくれるため、手間がかかりません。

メリット2 少額からはじめられる

「投資をはじめるには、大きな資金が必要」というイメージを持っている方も少なくないと思います。しかし「積立投資」は少額(証券会社によっては100円)で無理のない金額からはじめることができます。

メリット3さまざまなリスクの分散

「積立投資」ではさまざまなリスクを分散させることができます。

1)投資先を分散できる
投資信託は、株や債券、不動産などさまざまな投資対象のいわば『詰め合わせ』です。株を直接購入すると、株式の価格の変動に私たちの資産が左右されてしまうことになりますが、さまざまな金融商品に間接的に投資ができる「投資信託」であれば、投資する金融商品を自動的に分散することができます。

2)購入のタイミングを分散できる
すべてを一度に購入する場合、「安く買って高く売る」ためにはタイミングを測る必要がありますが、あらかじめ設定したタイミングでコツコツ投資をしていくことで、買い付けのタイミングを「分散」することができます。長い時間かけて購入していくことで、「今は安いのか高いのか?」を気にする必要がなくなります。

3)価格変動リスクを分散できる
積立投資のポイントは「同じ金額分」の投資信託を買い付ける点にあります。これを「ドルコスト平均法」と呼びますが、ドルコスト平均法とは「積立投資」そのもののことなのです。

「ドルコスト平均法」とは、価格変動リスクを軽減するため、一度にまとめて投資するのではなく、定期的に定額を購入していく方法のことです。量ではなく金額ベースで購入するので、価額が安いときには口数(量)をたくさん、価額が高いときには口数(量)を少なく購入することになり、結果として購入平均価額を下げる効果があります。