◆南極での一日の過ごし方は?

――南極での生活も慣れてきた頃かと思いますが、一日のタイムスケジュールはどのような感じでしょうか。

南極での1日の過ごし方
七海「6時半に起床して、7時半頃から午前の勤務が始まります。観測や予報作業を行い、12時に昼食をとったら、また18時まで勤務です。夕食後は全体ミーティングやお風呂、洗濯などをすませ、21時頃までみんなで団欒タイムを楽しみます。基地にはバーや娯楽室があるんですよ。寝るのはだいたい24時ですね。これは日勤の日のタイムスケジュールですが、気象部門は当番制なので夜勤もあります」

――寒さや気象状況、日々の生活について印象に残ったことはありますか?

七海「カタバ風という南極大陸の斜面から降下してくる風によって、昭和基地でも朝晩は風が強まることが多く、実際の温度計が示す気温よりも体感温度がかなり低く感じます。日中にはぴったっと風が弱まるのも印象的でした。

 また、基地での生活はすべて自分達で運営しており、様々な分野の専門家がいます。シャワーの出が悪かったり、電気がつかなくなったり、車両のブレーキが利かなかったくなったりなど何か困ったことがあっても誰かが直してくれて、とても心強いです。さらに直し方を教えてもらって自分の生活力も上がった気がします(笑)」