これは前述した通り、秋冬はファッションに合わせてメイクカラーをダークトーンにするのは一般的で別におかしくはありません。ただ一つ挙げるとすると、確かに眉にしっかりと色が乗っていて抜け感が感じられないので、もうちょっと間引いた方がよかったのかな、と感じました。

②太すぎる?→眉の太さは、目の縦幅の80%ぐらいが王道

眉を太く大きく描くと、顔の面積が相対的に小さく見えるので小顔効果があります。なので大きめの眉を描くのは賛成なのですが、骨格補正メイク的にはその太さの基準として、眉の太さを目の縦幅の80%くらい(パーティーメイクだと100%でもOK)と設定しています。今回の上戸さんの写真を見ると、目を細める表情で写っており、その結果眉の太さがより強調されてしまったのかもしれません。

池田さん眉
筆者(池田曜央子)の眉。目の縦幅に対して、眉の太さは80%ぐらい(少し細目の表情なのでやや太眉に見えますが)。眉頭より眉尻を下げないのが定石
③垂れ眉?→カメラの角度の影響も

これはカメラの角度によるものだと考えられます。上戸さんは軽く上を向いていて、それを下から撮影しているため、どうしても眉尻が下がって見えてしまうのです。例えどんなに平行に眉を描いたとしても、顎をあげて下から写真を撮ると、誰だって同じように眉尻が下がった「垂れ眉」に見えてしまいます。

◆戸田恵梨香は、このドレスなら太めの眉が合う

続いて、眉で話題に上がったもうお一人の戸田恵梨香さん。私からするとモードなファッションとキリッとクールな眉が合っていて、なんら違和感を感じませんでした。華やかでモードな衣装ですし、こういった衣装に合わせるパーティーメイクなら、眉の太さも目の縦幅の100%(つまり1:1)でバランスがいいと思います。

『F風尚誌』9月号
『F風尚誌』9月号の表紙(ネットショップ「クイックチャイナ」より)
メイクとはファッションから派生するので、こういった迫力のあるドレスを着る時は、メイクも負けないようにしっかり作るのは鉄則です。このドレスで淡い眉にしたら逆にアンバランスです。