また、「ゴロゴロ」という可愛らしい言葉と一緒に、神妙な顔を浮かべつつも圧倒的な色気を放っているハリソンの画像がセットになっており、そのギャップが面白さを生んでいる。もしハリソンのセリフが「死人が多く出るようなヤマです」「死人がたくさん出るようなヤマです」であれば、ここまで使われることはなかったはずだ。
◆セリフの強さとユーモアが“投稿欲”を駆り立てる
最近では「多く出る」という意味ではなく、「寝転ぶ様子」「具材の大きさ」を表す意味として「ゴロゴロ」を使用した、意表をついた投稿も見られる。ネタ投稿をフリにしたネタ投稿も続々出ており、「死人がゴロゴロ出るようなヤマです」に関する投稿はさらに広がっていくかもしれない。
また、ハリソンで言えば、裏切った“ある人物”を処刑する際に発した「最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやりかたでいかせていただきます」というセリフも印象的。当然、インパクトが強かったため、使い勝手は悪いもののこのセリフを使用した投稿も散見される。「死人がゴロゴロ出るようなヤマです」をはじめ、セリフが持つ強さ、ユーモアが“投稿欲”を駆り立てているようにも思う。
◆ありえないシチュエーションでも脳内再生される演技
役者陣の演技力も言わずもがな。各ネタ投稿を見ていると「絶対にこのキャラは言わない」と思う内容でも、セリフを発している映像や音声が勝手に脳内再生されてしまう。そのことが投稿の面白さをぐっと引き上げている。使用率の高い後藤(ピエール瀧)の「もうええでしょ」はその典型だ。