そして何より「あのクズを殴ってやりたいんだ」という心の叫びは、「まだあのクズと関わっていたいんだ」という依存心そのものですから、この時点では「クズ男に依存するダメ女」の一丁上がりというわけです。
冒頭のボクシングの試合のシーン、セコンドで声を張り上げる女性がいました。ほこ美ちゃんが入門することになった羽根木ジムの会場の娘でトレーナーのゆいさん(岡崎紗絵)です。ゆいさんは、ほこ美ちゃんがフラフラと見学に来た際、強い拒絶を示していました。今どき珍しい「フィットネスお断り」でプロ選手育成一辺倒のこのジムのトレーナーであるゆいさんを納得させるところまでが、まずは物語の目的になりそうです。
あと、今Netflixで話題になってる『極悪女王』について、古いプヲタ(プロレスオタクね)のみなさまが口々に「ホントの全女と違う!」といちゃもんを付けてますが、ボクヲタはプヲタより陰湿ですからね、ナメたことすると大変ですので、そのへん気を付けてほしいところです。
(文=どらまっ子AKIちゃん)