結婚式場で新郎に逃げられるという一世一代のドラマを演じたほこ美ちゃん、それでもがんばって仕事に行ったりしていますが、式場からキャンセル料300万円を請求されて、もう嫌になっちゃう。しかも2人で住んでいたマンションは逃げた新郎に勝手に解約されて実家に戻るしかなくなっちゃったし、実家のママ(斉藤由貴)と出戻り子持ちの妹ちゃん(鳴海唯)は「男にフラれた~」とか言ってびぃびぃ泣いてるし、もう本当に嫌になっちゃう。

 しかし、支払いに行った式場で再会した海里くんが「力になれるかもしれない」と言ってくれます。夜、海里くんがバーテンをやっているバーに、逃げた新郎が来ているらしい。ここで海里くんが新郎からきっちり会場費を回収してくれたことで、ほこ美ちゃんと海里くんの距離は一気に縮まることになります。

 自分でも「早いな」と思いつつ、もう次の恋の始まりに浮足立つほこ美ちゃん。キスもしたし、手をつないでルンルンで歩いていると、酔っ払いの美人がからんできました。どうやら海里くんと知り合いのようです。

 その女性は、おもむろに海里くんにブチュブチューっと何度もキスしてきます。海里くんも、特に拒否する様子はありません。

「海里は誰のものにもならないの~♪」

 そう言い残して去っていく美人。海里くんも「回収した300万、貢いでくれると思って」とか言ってます。「よく俺とキスできたね」とか。当然、殴りかかるほこ美ちゃんでしたが、あっさりかわされて、またコケて鼻血です。

 もう本当に何もかも嫌になっちゃったほこ美ちゃん、「あのクズを殴ってやりたいんだ」と一念発起してボクシングジムの門を叩くのでした。

■しっかりしてそうで、けっこうダメです

 さて、主人公のほこ美ちゃんですが、恋愛至上主義のママや妹ちゃんに比べて、しっかりした人物として描かれています。身なりもちゃんとしてるし、前髪もスパッと切りそろえています。

 でも、この人はこの人でけっこうダメな感じです。式場費の300万も泣き寝入りしようとしていたし、イケメンにちょっと優しくされたらもうニンニクを食べることを躊躇したり、ママや妹ちゃんに負けず劣らずのアレな感じです。