――ココイチはトッピングメニューも豊富ですが、いろいろあって迷ってしまいます。「とりあえずコレを追加!」という、おすすめトッピングがあれば教えてください。
川村 βカロテン、ビタミンKなどのビタミンや鉄、食物繊維を含む「ほうれん草」は、魅力的なトッピングだと思います。ベースとなるカレーには、すでに脂質や糖質が多く含まれていますので、揚げ物系を追加するのは避けたいところ。ビタミンやミネラル、食物繊維やタンパク質などをプラスできるようなトッピングにして、バランスを取るといいでしょう。
ほうれん草以外にも、不足しがちな栄養素を補えるトッピングは多いです。たとえば……
・「ゆでタマゴ」「半熟タマゴ」→タンパク質、ビタミンB群
・「オクラ山芋」→食物繊維、カリウム(※現在は販売していません)
・「納豆」→タンパク質、鉄、食物繊維
・「たっぷりあさり」→タンパク質、ビタミンB群、ミネラル
・「きのこ」→食物繊維、カリウム
これらの栄養素が摂れるので、自分の食生活を見直しながら選んでみてほしいですね。
また、トッピングを2つ以上プラスするのであれば、「ほうれん草」+「ゆでタマゴ」といったように、「植物性の食材」+「動物性の食材」を組み合わせるのがおすすめ。たっぷりと栄養が摂れるのはもちろん、違う種類のうま味や食感が加わることで、おいしさもぐんと広がりますよ。
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」