「そりゃ毎日楽しいでしょうね」

「悩みなんてないんやろ」

 そんなことは言いませんし、思ってもいません。

 書道や野球には価値があって、ギャル活動には価値がない。そういう結ちゃんの価値観が明確に描かれた回となりました。

 それに並行して、農家である結ちゃんの家での規格外の野菜についてのエピソードが語られました。散髪屋から震災を機に実家の農家に転じた父(北村有起哉)は、曲がったり変形してたりという規格外の野菜は「クズ」だと言い価値をつけようとしません。一方、生粋の農家である祖父(松平健)は規格外の野菜を「宝物」だと言い、街角で売りさばくことで価値をつけていきます。

 規格外の野菜だって、めちゃくちゃ美味しいし栄養もあることは結ちゃんも知っている。まずは結ちゃんが、ハギャレンの言う「真剣にギャルやってる」という言葉の意味をどう理解していくのかというところに注目していきましょう。何やってんのか知らんけど、たぶん「真剣」であることは本当だからね。

(文=どらまっ子AKIちゃん)