沖田 タイでも日本でも現場の雰囲気がすごくよかったですよね。前作の時も楽しかったけれど、現場の大変さももちろんありました。ただ、そこで頑張った成果が今作につながったみたいなところはあります。そういえば、行きの飛行機が尋常でない揺れ方をしたので、ここでもし死んだら、俺浮かばれんなとは思いました(笑)が、タイに着いたときに、知っているスタッフたちが出迎えてくれてほっとしました。そのままホテル近くの居酒屋に行くと、その店で俳優部とスタッフが一緒に楽しそうに食事してたんですよね。日本ではなかなか見られない光景じゃないですか。そんなところはすごく新鮮でしたし、海外ならではの連帯感が嬉しかったです。

桐谷 繰り返しになりますが、一体感という意味では前作から本当に強くて、一度経験を積んでいる出演者やスタッフが再度集まっているわけですから、それはいい空気にしかならないですよね。

――最後に、11月7日から始まる『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』の見どころを聞かせてください。

佐野 まだ言えないことが多いですが、びっくり箱みたいな作品だなって僕は思ってて。本当にいろんなことが場面ごとに起こりますし、その展開がすごくゾクゾクワクワクさせてくれると思います。とにかく楽しみながら、びっくりしてほしいですね。

沖田 細かい見どころとか、そんなことを自分が語るよりも、とにかく見てもらったら、見た人たちからその答えはもらえると思ってます。その答えに自信がある作品です。

桐谷 「インフォーマ」という存在が扱う情報。世の中って、あらゆることが情報によって成り立っていて、情報によって動いていく。今回は、その「情報」のスケールもどんどん大きくなって、それがいろんなことに繋がっていく。そういったワクワク感やドキドキ感もすごくある作品になっています。本当に期待してほしいですし、見てもらったら、その期待以上の衝撃がたくさん返ってくる作品になっていると思います。これもまだ言えませんが、前作にはなかった主題歌は、すごいアーティストに歌っていただきました。これも、その方々が前作を見てくださっていて、面白いと言ってくださったことから生まれたご縁です。ニノ(二宮和也)とも縁があって、今回出演してもらえることになった。ほかにも前作には出ていない役者さんで、「『インフォーマ』なら」と出演を決めてくれた人もいます。沖田さんと藤井くんの話から始まったものが、いろんな人をどんどんいい感じに巻き込んでいって作り上げられたのが『インフォーマ』です。そういう送り手のハッピーオーラも感じられる作品にもなっていると思います。