今まさに転換期を迎えているヒロタですが、実は筆者がよく通っている商業施設に昨年、直営店がオープンしたんです。しかし、客で賑わっている印象はあまりなく、ほど近い場所にあるシュークリーム専門店「ビアードパパ」に押されているようにも見えます。

 もちろん、立地や客単価の違い、作り立てか否か(「ビアードパパ」は店舗、ヒロタは工場)などの違いもあるでしょう。ただ、ここの「ビアードパパ」は、客が行列を作っているのをよく見かける一方、ヒロタはそういった様子はないので、「大丈夫か?」と心配になってしまうんです。

 この印象の違いは果たして何が原因なのか……実際にヒロタに行って探ってみます。

【洋菓子のヒロタ】「レトロかわいい」けど売れるのか?

“レトロかわいい”店舗デザイン(C)サイゾーウーマン

 こちらは、2023年10月にオープンした直営店の外観です。

 懐かしさを感じる「ヒロタ」の書体や、シュークリームをモチーフにした「100」の文字、よく見ると頭文字の「H」が隠れている赤と青のチェック柄など、随所に遊び心が詰まっています。

 まさにSNSに上げたい“映えスポット”といえるのでは?

オリジナルグッズのコーナー(C)サイゾーウーマン
ヒロタのシューポーチは2,200円(C)サイゾーウーマン

 オリジナルグッズのコーナーには、胸にでかでかと「ヒロタのシュークリーム」と書かれたTシャツ(2,200円)や保冷バッグ(3,080円)などがずらり。

 ヒロタのブランド力をアピールするためには効果的なのかもしれませんが、正直「売れるのか?」と疑問がよぎります。このTシャツを着る勇気はありませんが、「ヴィレッジヴァンガード」あたりに並んでたら「え、ヒロタ? 可愛い!」と手に取ってしまうかも……。

【洋菓子のヒロタ】「隠れた人気商品」とは?

子どもがねだりそう(C)サイゾーウーマン

 生菓子のショーケースで一際目を引いたのが、三毛猫、ひよこ、うしをモチーフにした「動物シュークリーム」(378円)。商品説明には「ヒロタの隠れた人気商品が復活です」と書かれていました。