◆緊張しながら診察室に入ると……
受付を済ませ、乳腺外科の待合室へ。こちらも人でごった返していました。ドキドキしながらしばらく待って、診察室へ。診察は乳腺外科長のA先生でした。
がん関連のWEBサイトで先生のインタビューを見たことがあり、写真で優しそうな印象だなと思っていましたが、実際の先生は少し怖そうで、ぶっきらぼうな感じでした。
先生は紹介状の内容を読んでから「手術は必要と思いますが、まずは精密検査してからですね」と言って、手元のパソコンで精密検査の予約をじゃんじゃん入れ始めました。
もちろん病院を最優先にするつもりではいましたが、それでも都合の悪い日もあるため「この日は都合が悪いのですが……」というと少し不機嫌な様子に。「たくさん患者さんがいて検査の予約がなかなか取れないからこの日で!」と押し通されてしまいました。
乳がんの治療が始まることで不安でいっぱいな私は、もっと詳しい説明が聞きたかったのに、何の説明もなく精密検査の予約表だけ渡されたことがショックでした。
がんの専門病院だから、乳がんの患者さんなんて1日に何百人も来るのだろうし、いちいち患者さんの不安に寄り添う暇はないのだろうと想像はできましたが、少しだけ質問をしたくて先生に話しかけました。それがなんと先生の地雷を踏んでしまったのです!