――感情を揺さぶられたくないのでしょうか。
戸塚「そうですね。大きく動かされるのは嫌ですね。オフの時は全然違うと思いますけど、仕事では、それこそゼロから180までいろんな幅で感情が動くので、お芝居以外のときは、なるべく凪(なぎ)の状態でいようというのはあると思います。すごく力が抜けていると思います」
◆とにかく長澤まさみが可愛らしい!
――『スオミの話をしよう』での終盤のスオミは、それこそ大変なふり幅でしたが、同じ役者として、長澤さんの七変化をどうご覧になりましたか?
戸塚「とても可愛かったです。もうとにかく、この作品は長澤さんがとてもキレイで可愛かった、という感想です。もちろんお芝居は本当に素晴らしくて、終盤までの間には、髪形や衣装などでも力技でもいろんな人にも変わったりしているのですが、やっぱり最後は長澤さんの演技たるや! という感じですし、三谷さんの表現方法の大胆さや面白さもすごいんです。けど、もう本当に、とにかく長澤さんが可愛いんですよ。
初めてご一緒したのは、『銀魂2』の現場だったんですけど、ずっと大好きですね。今回もすぐに声をかけてきていただいて。とっても楽しかったです」
<取材・文・撮影/望月ふみ>
『スオミの話をしよう』
配給・製作:東宝
監督・脚本:三谷幸喜
出演:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、宮澤エマ、瀬戸康史、戸塚純貴
(C) 2024「スオミの話をしよう」製作委員会
9月13日(金)より全国公開中
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi