――みなさんとのお仕事はいかがでしたか?

戸塚「僕と瀬戸(康史)さんは比較的年齢が近いのですが、瀬戸さんも大先輩です。たくさん作品に出られている方ばかりで、そうしたみなさんとご一緒させていただいて、本当に凄まじいエネルギーを感じましたし、刺激をたくさんもらいました」

スオミの話をしよう
――負けたくないといった気持ちにも?

戸塚「負けたくないというよりは、超えられない“凄み”のような瞬間を節々で感じました。だからこそ、この貴重な機会に、勝ち負けでなく、絶対に自分にしかできないことを表現しなければという気持ちになりました。

ただみなさん、“凄み”というのは、自分の演技に対するもので、周りの方々へは、本当にリスペクトを持っている方ばかりなんです。一番年下の僕も対等に扱ってくださって、物腰が柔らかい方ばかりでした。あと、西島(秀俊)さんはすごく笑い上戸でした(笑)」

◆遠藤憲一が立ちはだかる。ミュージカルシーンにひと苦労

戸塚純貴
――最後に登場する、ミュージカルシーンについても少し聞かせてください。

戸塚「僕も含めてなんですけど、歌の収録や、それまでダンスをやっていない人が多かったので、歌と踊りをシンクロさせながら、みんなで場所を入れ替わったりするのが本当に大変でした。

名前を出すのはあれなんですけど、あえて出すと、遠藤憲一さんと(笑)、入れ替わり立ち替わりしなきゃいけなかったんです。でも遠藤さんが必ず僕の前に立ちはだかっちゃって。ただそれも、キャラクターがそのまま生きているダンスになったので、楽しかったです。『頑張るぞ!』とみんなで協力しながらやりました」

◆スーパーに行っても話しかけられない

――さて、このところの戸塚さんはさらに大活躍です。注目されていることで感覚に違いはありますか?

戸塚「ないです。今までやってきたことと、自分としては変わってませんし、ずっと同じことをやり続けている感じです」