◆ふたりの男性に愛撫されて、最高のセックスをしたい!

「マッサージで気持ちよくなれば性欲が消えるのかなと思ったけど消えなかった。体の奥まで感じるようなセックスがしたい。その気持ちがどんどん強まって、仕事ではポカしてしまうし、小学生の下の子には当たってしまうし。『ママ、最近、おかしいよ』と上の娘にも言われる始末。

なにかで解消しないと私、頭がおかしくなるとまで思いつめました」

セックスパーティ
写真はイメージです(以下同じ)
ネットでいわゆる「セックスパーティ」を探した。主宰者と連絡をとりあい、何度もメールをやりとりして、自分が何を求めているのかをつきつめて考えた。

「ふたりの男性にかしずかれて、丁寧に愛撫されながら最高のセックスをしたい。ゆっくりじっくり時間をかけて。それが私の望みだとわかりました。ふたりにしたのはひとりの人とだけだと、その人の愛撫が気に入らなかったときに替えがきかないから(笑)。

それと……なんというか、浮気とか不倫みたいな形にしたくなかったんです。3人ならなんだかスポーツっぽいというか、恋愛感情がからまないですむような気がして。3人でするなんてはじめてだし、怖いけど興奮するかなと思って」

今まで浮気などしたことはなかった。最初で最後の思い切った“冒険”だ。病気にかこつけて、この際だからやりたいことをやってしまいたかったとミサコさんは笑った。

◆「男性ふたりなら、手は4本あるわけですよ(笑)」

そして「願い」はかなった。主宰者が彼女の望むような男性を用意してくれたのだ。

ある平日の午後、彼女は休暇をとって指定されたホテルに行った。午前中には美容院に行っておしゃれもした。

ホテルのラウンジで3人でお茶を飲み、ゆっくりと話してから部屋に入った。

「そこからはもう、夢の中にいるようでした。ふたりの男性ということは手は4本あるわけですよ(笑)。すべての性感帯を同時に刺激してもらえる。私、自分があんなに感じやすいとは思いませんでした」

信じられないくらいの快感だったと彼女は目を潤ませる。最後にはほとんど意識が飛び、軽く失神までしたらしい。

男女3人
「大満足でした。これでもう、後悔しない。そう思って手術を受けました。それが今年の夏のことです。夫とは相変わらずのレスですが、もうそれでもいいかなと思っています。この夏の思い出だけで、しばらくは生きていけそう。今はまだ体も本調子ではないので、やはり手術前に思いを遂げられてよかった」

自分にはあれだけの快感を得た記憶がしっかりある。それが彼女を支えているのだという。