◆“自分から夫を奪った女”の恋人を寝取ることに
実はその大学生は、夫の浮気相手の恋人だった。そして浮気相手というより夫は「パパ活」の相手にされていたのだ。だから彼女は、自分から夫を奪った女の恋人を寝取ることに決めた。こういう報復の仕方もあるのかもしれない。ただ、その大学生とのセックスは、彼女が望むようなものではなかった。若い男の子には、酸いも甘いもかみ分けた女の性の相手はつとまらない。そんなメッセージが聞こえてくるようで興味深かった。
夫の浮気とそれに続くセックスレスにイライラし、さらに自分の病気もあって「女としての自分」に揺れる佳恵。ふだんは筋トレなどをして気を紛らわせているが、もはやそれでは気がすまなくなっている。自分の性欲をきちんと認めながらも、それが満たされないのはつらい。
◆子宮と卵巣の手術の前に遂げたい思い
実際に、そういう女性に話を聞いたことがある。ミサコさん(仮名・44歳)だ。結婚して15年になる夫とは下の子を産んでから10年もセックスレス。彼女も筋腫と卵巣嚢(のう)腫がひどく、医師に手術を勧められていた。
「全摘しても女であることに変わりはないとわかっています。だけど女性の象徴である臓器がなくなるのって寂しいんです。だから手術する前にセックスしたい。夫じゃなくて、誰か私を女と認めてくれる人と」
その一心で彼女はマッチングアプリやら既婚者合コンに精を出した。ふたりほど気のあう人ができて会ってみた。そのうちひとりとはホテルに行ったが、「ちっとも気持ちよくなかった」そうだ。そこで今度は女性用性感マッサージを受けた。マッサージ自体は気持ちよかったが、本番なしのためにかえって欲求不満に陥った。