飼い主さんは今回、写真を見ながら微笑ましい思い出がたくさん詰まったこの10年の尊さを改めて実感し、ピョンタくんがそばにいてくれていることの幸せを噛みしめました。
「これまで撮影した家族写真すべてにエピソードがあって、ピョンタは私たち家族に豊かな時間をくれたのだと改めて感じました」
◆厳しい環境に置かれる猫たちへの思い
そして、愛猫との出会いに感謝しているからこそ、小さな命がツラい思いをしやすい今の社会に悲しみを感じてもいます。
「実は、ピョンタの尻尾の先は出会ったときから鍵尻尾のように折れ曲がり、取れてしまいそうなブラブラ状態。もしかして、これが原因で捨てられたのかなと、ずっと考えています。このような悲しいことがなくなってほしいです」
手のひらサイズだった命が、ずっしりと重みを感じるほど大きくなってくれた――。その喜びを噛みしめながら、一家はこれからもピョンタくんと生きていきます。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291