日本の各テレビ局は『SHOGUN 将軍』のエミー賞での偉業を大々的に報じていた。しかし、この偉業は見方を変えれば、日本のテレビ局が海外戦略を怠ったことで予算がどんどん厳しくなり、しわ寄せがいった現場の「本来なら海外でも評価されるレベル」のスタッフやキャストが実力を十分に発揮できない状況をつくってしまったことを証明したともいえる。

 『SHOGUN 将軍』や『地面師たち』などの海外資本による日本ドラマの成功は、日本のテレビ局にとって不都合な真実といえるのかもしれない。