◆しんどいことは手放す
2022年、「冬布団の上げ下ろしがこたえるようになってきました」という102歳になった哲代おばあちゃん。80歳を過ぎたあたりから、降参するのが早くなったと言います。できないことにスポットをあてるのではなく、できることをいとおしみ、自分をほめて、自信に変えるのだとか。寄る年波には勝てないのは、誰もが共通とするところ。
また人間関係でも、生きている限りはいざこざや理不尽な体験は避けられないでしょう。降参するというのは、「人は人、自分は自分」、それぞれを尊重するという知恵。「煩悩やねたみといった、しんどいことは手放すに限ります。その代わり、うれしいこと、楽しいことは存分に味わうの」というのが、哲代おばあちゃんの信条。鬱々としたマイナスの感情で、時間を支配されてしまうなんてもったいない!「生きとる間は楽しまんと損ですね」と哲代おばあちゃんは今という瞬間を存分に楽しんでいます。