第5話のレビューで「急に二次創作が始まったかと思った」と書いてますが、このあたりから、原風景を離れ始めるんです。しかもまだ、その原風景すら伝わり切っていないのに、見る側を置き去りにして勝手に展開し始めている。
それでも、大きな事件を起こしておいて最終回で回収するのかなと思って期待していたら、ラス前でだいたい全部カタが付いちゃって、最終回はなんだかよくわからん低クオリティ事件しか起こらなかった。
総じて、単話で見たらおもしろい回もけっこうあったけど、連ドラとして全然成立していなかったという印象です。すごく失敗している作品を見たという感じ。能力ある人を集めるだけじゃダメなんですよね。
「私たちは、それぞれ価値観が違います。それでも、職務を全うするためにお互いを認め合い、共存をしています。それは、決して簡単なことではない。でもそれでしか、見つけられないものがあるんです」
松岡茉優が最後に言っていたセリフです。これ、脚本家先生の「本当はそうしたかったのに」という心の叫びに聞こえちゃったな。おつかれさまでした。
(文=どらまっ子AKIちゃん)