屋外に置いた蓋付きポリバケツに家族4人分の排泄物が日ごとに増えてゆき、ひどいにおいが辺りに立ち込めていたことを今でもよく覚えているそう。


「ヨカレカシ」非常用トイレはそんな実体験をもとにストレスの原因となる「におい」にフォーカスし、被災者の気持ちに寄り添うような想いで製作された。

機能に優れた防臭袋を使用


一般的な袋やポリバケツのみでは、臭いの封じ込めは出来ないことを断水時に経験。そのため臭いを閉じ込めてくれるような凝固剤を日々探し求めた。そこで出会ったのが国産杉を活用した、杉木粉配合の凝固剤「木粉凝固パウダー」。木粉凝固パウダーは生産地が明確な純国産材を用いた製品だ。

さらに、杉木粉配合の凝固剤は、消臭性と抗菌性があると言われる木の粉を凝固剤の一部に使用している。


また臭いを閉じ込めるために、機能に優れた防臭袋が必要だと感じており、そこで出会ったのが「特殊構造フィルムの防臭袋」だ。家庭用の袋では使うことがない樹脂(エンジニアリングプラスチック)を使用した特殊フィルムで、これまでの防臭袋とは違う素材から作った高性能な防臭袋となっている。

空間に調和するデザイン


また「ヨカレカシ」はインテリアとしても置けるようなデザインとなっている。グレーとブルーの2色は「救急救命士の制服」をモチーフに選んでおり、シックな落ち着いた雰囲気を感じさせてくれる。


大きめの書籍ほどのサイズにし、トイレの棚や部屋の本棚などにも馴染む。また一般的な説明書ではなく、カード型の説明書を備えることで、例えば棚に立てかけたり、壁に取り付けたりすることで、説明書を見ながら使用できるようになっている。

50回分が1箱に



在宅避難をする上で必要な備えは最低でも3日分(可能であれば1週間分)。人の平均トイレ回数は1日に約5回であるため「ヨカレカシ」非常用トイレ(50回分)が1箱あれば安心だ。

この機会に、実体験をもとに製作された「ヨカレカシ」非常用トイレを、チェックしてみては。