西園寺さんは家事をしない
(画像:TBSテレビ『西園寺さんは家事をしない』公式サイトより)
無論、相手役の松村北斗(SixTONES)、そして娘役の倉田瑛茉を筆頭に、ライバル役となった津田健次郎、親友役の野呂佳代などキャストそれぞれが魅力を放っており、意地悪な人間は登場せず、ほっこり彼らを眺めていたいと思わせる世界観が支持されているのだろう。

TBSは、二宮和也がシーズン1とはタイプの異なるカリスマ医師を演じた『ブラックペアン シーズン2』が増加数4位(+85.3万)、若きカリスマ政治家を演じる櫻井翔のとらえどころのない表情がハマリ役と話題になった『笑うマトリョーシカ』も増加数7位(+74.0万)と好調。

『ブラックペアン』は単純なお気に入り登録者数では126.4万と今期民放ドラマ2位となるが、こちらもシリーズものということで放送前の6月22日の時点でお気に入り登録者数が41.1万あったことが大きく、増加数では5位のテレ朝『青島くん』と僅差という結果だった。

◆夏ドラマの「圧倒的1位」はやはり『海のはじまり』

そして夏ドラマのお気に入り登録者数「増加数」ランキング1位はフジ月9『海のはじまり』。お気に入り登録者数自体199.4万人で今期1位だが、増加数は+184.0万と、2位に倍近い差をつけており、圧倒的な1位だったといえる。

(画像:『海のはじまり』TVer配信ページより)
(画像:『海のはじまり』TVer配信ページより)
2022年に一大旋風を巻き起こした『silent』チームの再集結作として放送前から注目されていた同作だが、9月2日まででフジテレビ系配信サービス「FOD」を含む見逃し配信の累計再生数が5200万を突破。

同様のチーム体制だった2023年の『いちばんすきな花』(TVerのみで累計4000万再生突破)をすでに上回っているとみられる勢いだ。

登場人物(おもに古川琴音演じる水季)の行動や言動が議論を呼ぶ脚本となっており、「この話(人物)をどう思ったか」について語りたくなる内容が配信と相性がいいのかもしれない。いずれにせよ今夏の「覇権ドラマ」であることは間違いない。